ヴィンテージの木製ポットはフィリピン製
このあいだ出掛けた時に見つけたフィリピン製の木の器。いかにもお土産って感じで誰も見向きもしないところに置いてありました。
よく見ると蓋の表面に塗られたラッカーのような塗装が、生活の埃や油でダメージを受けて黒ずんでる。
器の方は蓋にくらべてずいぶん綺麗なんだけど、蓋の汚れ具合と何だかアンバランスで何となく手に馴染まない微妙な造り。
汚れているし、お店で見たときはシーシャムウッドなのかアカシアなのかよく分からなかったんだけど、調べたらどうやらアカシアの木で出来ているらしい(合ってるかどうかは聞かないでください)
でも、あのアジアンな雰囲気たっぷりの素朴でちょっと雑に削られた器に一目ぼれしてしまいました。何を入れるつもりなんだ私。
別に入れるものは特に無いんだけど、気づいたらちゃんとレジを済ませてた。うん、その日も無駄なものを買っちゃったと思う。
アルコールの入っていないウェットティッシュで軽く汚れを拭いて、レモンオイルで磨いてみました。
つい先日アコースティックギターの指板を磨くために買ったオイルなんだけど、汚れも少し浮かせてくれるから期待してたんだけど、黒ずみも油汚れもあんまり浮かないようで、研磨を決意。
研磨するためのサンドペーパーを#240・#400・#600・#800・#1000・#1500の順番でかけました。
劣化した塗装の黒ずみが削られて、中からアカシアの木目が見えます。私は木目が綺麗に出るのが好みだから、これだけでテンションが上がります。1500番の紙やすり(サンドペーパー)が終わると、もうツルッツル!気持ちいいほど手が吸い付きます。
アカシアの綺麗な木目が出て明るい雰囲気に生まれ変わったポット。手彫りの彫刻が浮き立って自分好みの色味になりました。やったね。
最後にレモンオイルを染みこませ、薄手の布で綺麗に拭き上げました。なんて綺麗なんだ。
使ったオイルは「パーカーアンドベイリー」の「レモンオイル」です。このメーカーからはレモンオイルとオレンジオイルが出ているんだけど、オレンジオイルはもっと粘度が高くてもっぱら保護剤として使うようです。
今回塗ったのは木のお手入れを主な目的としたレモンオイルだから、数日経てば乾燥し始めると思います。その時は持ってる蜜蝋を塗って保護してみようかな。
木目ってほんと綺麗だよね。