手仕事、日々のこと

どこか温もりを感じる手仕事が大好きです。作ったものや日々感じることを綴ります。

古くなったカバンを解体してパーツ取りする

戦時中でもないのに物が捨てられない人の末路

使わなくなったカバンを解体してパーツ取り|カバンリメイクパーツ

出かける時もあれこれ持ってないと不安になる私のカバンはポケットがいっぱい。これはもう何年も前に使わなくなったバッグなんだけど、久しぶりに引っ張り出したら何となくカビ臭いし、型崩れもひどい。

いよいよこのバッグを使うことも無くなったので、解体してパーツを取ることにしました。このカバンはポケットがたくさんあって、ファスナーの滑りがすこぶるよくてお気に入りでした。

撥水加工もしてあって汚れもすぐ拭けたので、ファスナーを中心に撥水生地や内生地も残そうと思いました。

使わなくなったカバンを解体してパーツ取り|バッグリメイクパーツ

バッグの縫製ってやっぱり頑丈で、解体するには少し手間がかかりました。チャレンジしてみたい方はお時間のある時にどうぞ。私はこの解きと洗浄を2日に分けて行いました。丁寧に縫製を解くとけっこう疲れます。

こんなにたくさんのパーツが取れました。ファスナーって滑りの良いものを買うと1本数百円したりして、数本買うといい値段になったりするのです。使い慣れた滑りの良いファスナーをまた使えるかもと思うと嬉しくなります。

発泡性のあるクッション材が入ってるのを見て、カバンの形状を作り上げるのって大変だなぁと感心。手芸なんかでつくるとキルト芯とか使うけど、ホームセンターで買えそうな素材の方がしっかり形状を保ってくれるんですね。

古くなったカバンを解体してパーツ取り|かばんバッグリメイクパーツ

何年も使った汚れもあるし、ほんのりカビの匂いもするのでオキシクリーンで一気に汚れを浮かします。人肌ぐらいのお湯でオキシクリーンを溶いて、ファスナーや生地を漬け込むとお湯が茶色に!(戦慄)オキシ液を捨てたらよく真水で洗い流して、改めて中性の洗濯洗剤をつけたブラシでファスナーの細かな部分まで洗います。

使わなくなったカバンを解体してパーツ取り|バッグリメイクパーツ洗濯

根気よくこの手順を繰り返し水が透き通ったら洗濯の下準備はOKとします。何年も使うんだから、そりゃバッグもこれだけ汚れてるよね。

古いカバンを解体してパーツ取り|バッグリメイクパーツ洗濯

水から取り出したファスナーと生地を目の細かい洗濯ネットに入れて、他の洗濯物と一緒に洗ってしまいます。洗濯が終わったら、洗濯バサミのたくさんついたピンチハンガーに細かく分けて干したら1日ほったらかしにします。

古いバッグかばんを解体してパーツ取り|かばんのリメイクパーツ

化繊なので、アイロンは「中」くらいの温度で、念のためコットンのハンカチで宛て布をしながらシワを伸ばします。ファスナーの両端についている生地の部分もおなじようにアイロンをかけ、縫製された跡やたわみ、歪みを出来るだけ取っておしまい。用途ごとにジップに入れたら解体&パーツ取り完了です。

これでいつでもファスナーや裏生地をつかって小物が作れます。すでにつくった細長い筒形ポーチにこのファスナーと裏生地を使用しました。それはまた今度アップしようかな。

古いバッグかばんを解体してパーツ取り|カバンのリメイク用パーツ

ベルトの取れたスポーツウォッチをフックベルト式にリメイク

民族調の端切れでフックベルト式にしてみる

ホームセンターで購入できる安物のスポーツウォッチ|JAXISデジタル腕時計

これ、ホームセンターなんかで買える安物のスポーツウォッチです。JAXISと言うメーカーのデジタル腕時計で、LIGHTを押すとブルーに発色して光るので、夜間も便利と以前乗っていた150㏄の赤いバイクに取り付けていたもの。

バイクを手放す際に、この腕時計を外して引き出しにしまい込んでいたのだけど、久しぶりに手に取ってみたら樹脂製のベルトバンドがベトベトして劣化している。

よく見ると亀裂も入っていて、そこから横にポロっと取れるように切れてしまいました。

JAXISスポーツウォッチデジタル腕時計(レッド)

ベトベトしたベルトを全部取り外し、時計本体だけにした様子

JAXISスポーツウォッチデジタル腕時計(レッド)

裏面を見ると小さなプラスネジが4カ所あり簡単に外蓋を取り外せそう。電池を入れ替えたら復活しました。幸い古い電池の液漏れもなくきれいな状態だったので埃を取って元通りに。

民族調の端切れ布でフックベルトを作る|スポーツウォッチ腕時計のリメイク

私、壊れたものを取っておく癖があって、この民族調の端切れはダイソーで見つけたランチョンマットの切れ端だし、Dカンは要らなくなったポーチから取り外して保管していたものです。

画面中央のオルテガ柄のコンチョは、彼女が着てる服についてきた予備のボタンをもらいました。

これで腕時計からベルトフック式の時計に変えてしまいます。ベルト幅を採寸したら、コンチョを付けて中表にしてミシンをかけるだけ。カラビナ用に小さなフックは先に作っておきました。

デジタル腕時計をベルトフック式の時計へリメイク|民族・コンチョ

なかなか可愛いのが出来て嬉しい私(超自己満足です)これなら赤いリュックにも付けていられるし、腕時計がなくても携帯がなくても困らない。カラビナのおかげで色んな所に引掛けられるから、作業中目の前にぶら下げたりもできるなぁって満足しています。

スポーツウォッチデジタル腕時計をベルトフック式にリメイク|民族・コンチョ

裏面はこんな感じ。シンプルでいいよね。和柄とも民族柄ともとれないこの端切れ布をどうしても使いたかったので、その点もでも合格点です。

スポーツウォッチデジタル腕時計をベルトフック式にリメイク|民族・コンチョ

リュックの持ち手部分からぶら下げるつもりで作ったので、自分のベルトフープに取り付けてみてびっくり。なんと!なんと!これだと手に取った時、時計が逆さまで見づらい!

今のところ、カバンに取り付けるだけなので良しとして、もしも腰から下げるようなことがあったら、時計が逆さまになるように作り直そうかと思います。でもまぁ可愛いと思えるから、全てはOKなのです。

古銭が好き

銭形平治がピュンピュン飛ばす銭が好き

寛永通宝・江戸時代・銭形平治のお金・古銭

別に大した理由もないけど、古銭を買ってしまった。これは寛永通宝って言うやつで、江戸時代の古銭だそうです。裏に波型の波紋が無いから希少性はまったく無いみたい。

これを買って気づいたのだけれど、私が欲しかったのは天保通宝。楕円の小判のような形をしたでっかい古銭。飾ったりするんじゃなくて、小引き出しの取手や小物のアクセントに使いたかったんだ。そうだ、思い出したわ。

この寛永通宝達も文字が潰れてるのもあれば、朽ちかけてるのもあって面白い。

でも1番の問題は、こういう汚れているものを見ると無性に綺麗にしたくなる私の性格。古銭って経年でいい感じに古びてるから味があるのに、その汚れを一切合切取ってしまいたくなります。

寛永通宝・江戸時代・銭形平治のお金・古銭

結果こんな風に錆を落とされ着ぐるみを剥がされた寛永通宝なのでした。洗ってみると、銅の強いものや鉄に近いものなどいろいろあって錆び方も緑青が出るものと赤錆が出るものがありました。

鉄に近いのは薄すぎて溶接したら溶けそうな気がするので、銅が強いものをうまくロウ付けして取手にしてみたいなぁ。あと3年はやらないと思うけど。

アカシアの木で出来た蓋付きポットを磨いてみる

ヴィンテージの木製ポットはフィリピン製

フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

このあいだ出掛けた時に見つけたフィリピン製の木の器。いかにもお土産って感じで誰も見向きもしないところに置いてありました。

よく見ると蓋の表面に塗られたラッカーのような塗装が、生活の埃や油でダメージを受けて黒ずんでる。

フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

器の方は蓋にくらべてずいぶん綺麗なんだけど、蓋の汚れ具合と何だかアンバランスで何となく手に馴染まない微妙な造り。

汚れているし、お店で見たときはシーシャムウッドなのかアカシアなのかよく分からなかったんだけど、調べたらどうやらアカシアの木で出来ているらしい(合ってるかどうかは聞かないでください)

フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

でも、あのアジアンな雰囲気たっぷりの素朴でちょっと雑に削られた器に一目ぼれしてしまいました。何を入れるつもりなんだ私。

フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

別に入れるものは特に無いんだけど、気づいたらちゃんとレジを済ませてた。うん、その日も無駄なものを買っちゃったと思う。

フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

アルコールの入っていないウェットティッシュで軽く汚れを拭いて、レモンオイルで磨いてみました。

つい先日アコースティックギターの指板を磨くために買ったオイルなんだけど、汚れも少し浮かせてくれるから期待してたんだけど、黒ずみも油汚れもあんまり浮かないようで、研磨を決意。

研磨|フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

研磨するためのサンドペーパーを#240・#400・#600・#800・#1000・#1500の順番でかけました。

フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

劣化した塗装の黒ずみが削られて、中からアカシアの木目が見えます。私は木目が綺麗に出るのが好みだから、これだけでテンションが上がります。1500番の紙やすり(サンドペーパー)が終わると、もうツルッツル!気持ちいいほど手が吸い付きます。

研磨した後|フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

アカシアの綺麗な木目が出て明るい雰囲気に生まれ変わったポット。手彫りの彫刻が浮き立って自分好みの色味になりました。やったね。

フィリピン製ヴィンテージ アカシアの木蓋付きポット|木製菓子器

最後にレモンオイルを染みこませ、薄手の布で綺麗に拭き上げました。なんて綺麗なんだ。

パーカーアンドベイリーレモンオイル|木の器・お手入れ

使ったオイルは「パーカーアンドベイリー」の「レモンオイル」です。このメーカーからはレモンオイルとオレンジオイルが出ているんだけど、オレンジオイルはもっと粘度が高くてもっぱら保護剤として使うようです。

今回塗ったのは木のお手入れを主な目的としたレモンオイルだから、数日経てば乾燥し始めると思います。その時は持ってる蜜蝋を塗って保護してみようかな。

木目ってほんと綺麗だよね。